真珠ソムリエが教えるアコヤ真珠の見分け方

真珠ソムリエが教える、アコヤ真珠の見分け方

真珠は貝が作りだす宝石であるという性質上、ダイヤモンドなどのように、明確なグレーディングをしている鑑定書は存在しないのが実情です。ここでは、正しい真珠の選び方をアコヤ真珠の魅力を知りつくした、真珠ソムリエがポイントをご説明します!

 

POINT①:照り

真珠の照りとは、光沢のことです。真珠は、貝の内側にある真珠層が核(真珠の元となるもので、立神ではアメリカのミシシッピ―川で採れる淡水二枚貝の貝殻を小さく刻み、丸く形成したものを使用しています。)に巻きつくことでできます。その真珠層が均一で、表面が滑らかであればあるほど、照りが良くなり、価値が高くなります。照りが良い真珠の見分け方は、真珠を覗き込んだ際に、そこに映る自分の顔が、鏡のようにはっきりと見えるものが、照りの良い真珠の証です。逆に、照りの悪い真珠は、映り込んだ顔がぼやけて見えます。

 

POINT②:巻き厚

巻き厚とは、核に巻きつく真珠層の厚さのことで、千層から厚いもので二千層もの層でできています。真珠層が厚いものほど、良質で深い輝きを放ちます。真珠は長く使い続けると、付けている人の汗などにより、表面の真珠層が剥がれていきますが(きちんと手入れをすれば剥がれることを防げます)、巻きが薄いと真珠層が剥がれやすく、色あせるのが早くなります。巻き厚は真珠を選ぶ5つの要素の中でも最も重要な要素です。他の要素が素晴らしくても、この巻き厚がなくてはその真珠の価値は上がりません。

 

POINT③:キズ

真珠におけるキズは、人為的にできるものではなく、真珠層が形成される段階で、貝が出す分泌物によりできる自然の凹凸です。ですので、真珠におけるキズは、本物の証ともいえます。もちろん真珠の価値を測る上では、キズは少ない程良いのは間違いありませんが、照りや巻き厚などの他の要素に比べれば、あまり神経質にならなくても大丈夫です。

 

POINT④: 形

真珠の形は大別すると真円(ラウンド)、やや丸(セミラウンド)、変形(バロック)、やや変形(セミバロック)の4種類に分けられます。基本的には完全な真円で、大きいもの程、価値が高くなりますが、真珠は他の宝石と違い、研磨することができない宝石であるため、しずくの形をしたドロップやツインと呼ばれる雪だるま状のものなど、自然が作り出す世界に一つしかない形状を楽しむのも真珠の醍醐味といえるでしょう。

 

POINT⑤:色

真珠の色は真珠を作る母貝の種類によって変わり、ピンク、ホワイト、クリーム、ゴールド、ブルー、シルバー、ブラック、グリーンに大別されます。アコヤ真珠については一般的にピンクが良いとされていますが、若い人はピンクの真珠が似合う、喪服の黒にはブルー系の真珠の方が合うなど、真珠の色は、付ける方の年齢や肌の色、付けるシーンによっても変わってきますので、お好みや使用目的に合わせて選ぶことが重要です。


三重ブランド認定品

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